少額から始められる!初心者向けの資産運用2選

少額から始められる!初心者向けの資産運用2選

みなさん、こんにちは。

ここ最近、CMでも資産運用について目にする機会が増えてきましたね。少し前であれば、資産運用は一部の富裕層のみが行っていましたが、今では少額からでも資産運用できるので、収入に応じて運用を始める人が増えています。

とはいえ、資産運用と言っても様々なやり方や商品があるため、「始めてみたいけど、何から始めたらいいか分からない」という方も多いかと思います。

そこで今回は、少額からでも始められる初心者向けの資産運用を紹介したいと思います。

資産運用とは

資産運用とは、自分の資産を使って、資産で資産を増やしていくことです。資産運用で大切なことは、「リスクとリターン」について慎重に検討することです。


リターン

リスク

資産運用で得られる利益

リターンの振れ幅

リスクについては、分かれば怖くない!資産運用のリスクとは?で詳しく解説しています。

初心者にオススメの資産運用とは

資産運用するには、ある程度の専門的な知識が必要です。しかし、資産運用は幅広いため、ある程度の知識を覚えるのでさえ時間も労力もかかります。そこで、始めて資産運用をする方には、専門的な知識をあまり必要としない投資方法がお勧めです。

 

損失を生むリスクはできるだけ回避し、元本保証を優先して選ぶなど、まずはリターンの大きさよりも安全性や始めやすさを重視すると良いでしょう。投資に慣れてきてから、ある程度リスクを負った投資方法を選択するようにしましょう。

元本保証がある個人向け国債

国から個人向けに発行される債券に投資するのが「個人向け国債」です。債券投資は「ローリスク・ローリターン」の資産運用なので、リスクを避けたい方向けの投資方法です。

債券とは

債券とは、国や企業などが資金を集めるために発行する有価証券(財産的な価値を証明する書類全般のこと)をいいます。

国が発行している国債は、その国が潰れない限り元本が保証されます。利払日に利息を受け取り、償還日に額面金額が払い戻されます。

額面金額とは

債券購入時の金額の単位のこと

債券は有価証券なので、償還日を待たずに売却できます(元本割れのリスクに注意)が、個人向け国債は売買できないので注意してください。

個人向け国債がおすすめな理由

個人向け国債がおすすめな理由

・預金よりも金利が高い

・手軽で低リスク

・利益の計算が簡単

・少額から始められる

預金よりも金利が高い

債券投資は、銀行よりも金利が若干高く設定されています。現在、超低金利時代となっているので、銀行に預金しているだけでは得策とは言えません。銀行の平均金利は0.01%なのに対して、個人向け国債の下限金利は0.05%です。個人向け国債も、決して高い金利というわけではないので多くのリターンを得ることはできませんが、銀行預金よりは金利が高く、元本保証されて安全性も高いことから、ただ銀行預金するよりは、個人向け国債で資産運用する方が良いでしょう。

手軽で低リスク

債券投資は、株式投資と比べて専門的な知識が無い初心者でも手軽に始められます。

株式投資をするには、投資先を細かに調べたり売買のタイミングを考慮したりする必要があります。リターンが大きい分損失も大きくなる可能性も高いため専門的な知識が不可欠です。

一方、債券投資は、最初に投資先を決定してしまえば、あとは保有しているだけで利益を得ることができます。

また、債券投資は定められた利息が支払われることや、発行体が破綻しない限りは元本が戻ってくるため低リスクと言えます。

利益の計算が簡単

株式投資では、市場の動きを完全に予測することは不可能です。

しかし債券投資では、「償還期間と利率」が予め決まっているため、得られる利益の計算が簡単にできます。

そのため、初心者でも今後の計画を立てやすいというメリットがあります。

少額から始められる

国債は通常誰でも購入できますが、5万円からの購入で市場の金利動向によって金利が見直されるため、個人では手が出しにくいという方もいらっしゃいます。

一方、個人向け国債は、個人でも購入しやすいように1万円から購入することができ、満期まで金利が変わらない商品もあるため、金利変動リスクが不安な方でも安心して資産運用できます。

債券投資のリスク

債券投資のリスクもきちんと理解しておきましょう。

債券投資リスク

・信用リスク

・金利変動リスク

信用リスク

信用リスクとは、発行体が財政難や経営不振によって破綻し、投資家に利息や元本を返せなくなるリスクです。

しかし個人向け国債の発行体は「国」なので、企業が発行体である社債と比較してもかなり信用リスクは低いと言えます。

金利変動リスク

個人向け国債の商品は3種類あり、そのひとつに「変動金利型」の商品があります。金利は市場金利(金融機関同士がお金を貸し借りする際に適用される金利)に合わせて変動します。

そのため、商品を購入した時点よりも金利が低くなる可能性があります。

しかし、変動すると言っても、個人向け国債は最低利率が保証されているため安心です。

運用はプロにお任せ「投資信託」

初心者に一番おすすめな資産運用は、投資信託です。

投資信託とは

投資家から集めたお金を、ファンドマネージャー(運用のプロ)が運用して、出た利益を投資家に分配する投資方法


投資信託が初心者におすすめな理由は以下の4つです。

投資信託がおすすめな理由

投資信託がおすすめな理由

・運用のプロにお任せ

・リスクを分散できる

・少額の資金から始められる

・選択肢がたくさんある

運用のプロにお任せ

投資信託では、運用のプロであるファンドマネージャーによって運用されます。

初心者には非常に難しい「投資先選びから取引までの全て」を運用のプロに任せることができるため、「投資の知識はないけど始めてみたい!」という方や、時間がない方でも運用することが可能です。

また、投資信託の種類を選んだあとは、運用報告書で銘柄やパフォーマスを確認するだけで良いので、その手軽さもメリットのひとつです。

リスクを分散できる

投資を行う上で、リスクを分散させることは、大きな損失を出さないために非常に重要です。

運用を始める前に知っておくべき3項目|資産運用の基本(2)で、分散投資のポイントを解説しています。

投資信託では、投資先が様々あり

・株式

・債券

・不動産


など、複数の投資先をファンドマネージャーが運用に組み入れているため、リスク分散が可能です。前述した通り、この商品選びもファンドマネージャーが全て行ってくれるため、初心者でも困りません。

 

少額の資金から始められる

投資でリターンを得たり分散投資をするには、ある程度の資金力が必要です。しかし投資信託では、投資家たちから集めたお金をまとめて運用するため、個人としては少ない投資額でも複数の投資先へ投資することができます。

選択肢がたくさんある

投資信託は、以下の2つに分けることができます。


株式投資信託

公社債投資信託

株式を組み入れた運用

一切株式が組み込まれない運用

他にも、

・購入可能期間

・投資する地域

・投資対象

によっても細かく分類することができ、選択肢が多いため自分の目的に合わせた投資信託を選ぶことが可能です。

投資信託のリスク

投資信託には以下のリスクがあります。

投資信託のリスク

・元本保証がない

・コストがかかる

元本保証がない

投資信託は、価格が変動する商品を運用するため、元本より値下がりしたり、投資先の倒産などのリスクがあります。

そのため、元本保証が無く損失を被る可能性があることは理解しておきましょう。

また、海外の商品を扱っている投資信託の場合は、為替が変動することによって円に換金した時に損失を受ける「為替変動リスク」や、外国の経済の変動や社会情勢によって損失を受ける「カントリーリスク」も考えられます。特に、新興国では、高い経済成長を期待できる反面、国としては不安定なのでカントリーリスクが高いということを知っておきましょう。

コストがかかる

投資信託は、ファンドマネージャーに全てを任せられる分、手数料がかかります。

手数料は、証券会社によっても異なるので証券会社を選ぶ際には必ず確認しましょう。

【投資信託の主な手数料】

購入時手数料
購入や換金した際に、販売会社に支払う手数料。
申し込んだ額の数%を支払う。
運用管理費用
投資信託を支払う間、保有額に応じて支払う手数料。
年率何%支払うのかは予め決まっているため、日割計算され日々支払う。信託財産から差し引かれる。
監査報酬
投資信託の監査にかかる費用。
投資信託は、決算ごとに監査法人からの監査が義務付けられており、信託財産から費用が差し引かれる。
売買委託手数料
投資信託が株式などを売買する際にかかる手数料。
発生する度に、信託財産から差し引かれる。
信託財産保有額
投資信託を購入・解約する際に支払う費用。
運用資産に組み込まれている。投資信託によっては差し引かれるものと、差し引かれないものがある。

資産運用の種類

資産運用では、リスクとリターンをそれぞれ3段階に分けることができます。

ローリスク・ローリターン
・定期預金
・外貨預金
・債券
・金投資
ミドルリスク・ミドルリターン
・投資信託
・ETF(上場投資信託)
・REIT(不動産投資信託)
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・不動産投資
・株式
・外貨MMF
ハイリスク・ハイリターン
・株式
・FX(外国為替証拠金取引)
・先物取引
・仮想通貨

個人向け国債はローリスク・ローリターン、投資信託はミドルリスク・ミドルリターンに分類されます。

初心者の方には、ミドルリスク・ミドルリターンがおすすめです。なぜかというと、元本保証がないリスクはあるものの、投資した資産が一瞬で消えてしまうという心配も無く、ある程度のリターンを見込めるからです。

まとめ

今回は、少額からでも始められる初心者向けの資産運用として、個人向け国債と投資信託を中心にお話しました。

  

安全性を求める方は、元本保証のある「個人向け国債」がオススメです。1万円からの少額投資ができるのも魅力のひとつでしょう。損をしてしまうことが不安な方は、資産運用の第一歩として国債の購入を検討してみましょう。

また、多少のリスクは負ってもある程度のリターンを得たい方は、投資信託を選択すると、国債に比べてリスクは高まるものの、有益なリターンも期待できるためオススメです。

初心者の方は、間違ってもいきなりハイリスク・ハイリターンな投資方法には手を出さないようにしましょう。