サステナブル投資とは

サステナブル投資とは

サステナブル投資とは

 

 

 

 

サステナブルとは「持続可能な」という意味です。

主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指します。

サステナブルは英語ではsustainableと表現し、「持続できる」「支持できる」「耐えられる」といった意味を持ちます。

サスティナブル投資は、地球環境や私たちの生活する社会、そして平和な暮らしなどに注目した投資方法です。

サスティナブル投資の中でも、特に「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」にポイントを絞ったもので、「ESG投資」という投資方法もあります。

 

 

ESG投資とは

 

 

 

ESG投資は、具体的にいうと、地球環境に優しい事業を行っている企業に投資をし、今後何十年も続く持続可能な循環型のサービスや商品を開発している企業に投資することを意味します。目先の利益だけにとらわれず、私たちの未来や地球環境のために、健全な経営を行っている会社にお金を投資するということです。

 

メリット

 

長期の資産形成に向いている

 

テクノロジーやビジネスモデルなどの革新性が高い急成長企業への株式投資やFXなどでは短期的に大きなリターンを見込めるぶん、リスクも大きくなるため、投資初心者やリスクを抑えた長期投資には向いていません。

一方、ESG投資は短期の大きなリターンを目指す投資方法ではなく、長期で安定したリターンを目指す運用となります。企業の長期に渡る経営においては経済環境や自然環境等の変化、法律・規制等の変更、労働や人権等に対する価値観の変容、企業や消費者等の購買行動の変化などが起こり、企業にとっては大きなリスクになることもあります。ESGに取り組む企業は、このようなリスクへの対応力が高いと言われています。

また、最近ではESGに取り組まない企業から投資資金を引き上げる「ダイベストメント」などの動きも大きくなってきています。たとえば、年金基金などの機関投資家が石油やタバコなどに関連する企業からダイベストメントを行っていますが、そういった業界は長期的に株価が下落する可能性があります。ESGに積極的に取り組むことで、このようなリスクに事前に対処することができるようになります。

 

 

社会貢献につながる

 

ESG投資を通じた投資により、社会貢献をすることができます。ESG投資での投資先は環境、貧困、人権、労働などの様々なESGの課題解決に取り組む企業であることから、ESG投資はその企業の社会的課題解決を後押しすることになるわけです。

たとえば、環境配慮に特化した事業の資金調達手段として発行される社債はグリーンボンド(Green Bond)と呼ばれ、その社債や投資信託などを購入することが環境に優しい行動につながります。

 

 

デメリット

 

投資先の選定に手間がかかる

 

ESG投資の場合、財務情報等に加えESG要素の分析・評価もする必要があり、個人が行うには負担が大きい場合もあります。

財務情報等の分析・評価だけでも企業の財務や営業等に関する知識が必要になる上、ESG要素も見極めた上で投資判断を下す必要があります。そのため数多くの資料を探して分析するなど、準備や作業に多くの手間がかかることもあるでしょう。

 

 

短期的な利益を出すには向いていない

 

ESGは、大きく傾向を分けると3分野に分けられます。しかし、どの分野においても、短期的な利益に繋がるものではなく、投資信託やETFなどでは、その効果を実感しにくいといえるでしょう。株式などであれば、買収や出資などで変動することもあります。しかし、ESGがあくまで取り組みを示すものであることから、ESGが企業価値の一部として評価されたとしても、デイトレードなどではその影響は出にくいと想定できます。

そのため、ESG投資を行う場合には、長期的な視点からその企業の取り組みを自分で判断しなければ、利益を上げることは困難でしょう。

 

 

まとめ

 

 

 

 

サスティナブル投資は、 ESG を考慮しつつ、企業の価値などの経済面を総合的に評価しながら行う投資です。そして、サスティナブル投資の方法の1つとして、 ESG 投資が存在します。テーマによってどのように評価されるのかは異なるものの、投資指標となっている銘柄は、有価証券報告書などからもある程度を ESG に対して注力しているということが想定できます。また、不動産などに対してもサステナビリティの考え方が波及しています。

戸建て住宅や賃貸物件の耐久性の向上、空き家のリフォームやイノベーションなどに関しても今後さらにサステナビリティを根幹の考え方とした建物作りが行われていく可能性を秘めているといえるでしょう。不動産投資などにおいてもESGの考え方は今後取り入られていく可能性があります。しかし、ESG不動産投資の場合、ノウハウがなければそもそも実践しにくい、現物不動産投資の場合、初期費用が高騰する可能性があるなどのデメリットを把握しておきましょう。