FXの初心者が覚えておくと役に立つ専門用語

資産運用のために、FXをこれから始めたいと考えている人にとってあると役立つのが、FXに関する知識です。

FXで使われている各種の専門用語は、FXを理解するうえで特に重要になります。これらの用語の意味を正確に知っていなければいと、FXの仕組みがうまく理解できない場合もあるので、なるべく早い段階で覚えておく必要があります。ここでは、FX初心者のために、基本的なFXの専門用語について、詳しく紹介します。

FX特有の基本的な専門用語

FXをこれから始める初心者がまず覚えておきたい専門用語は、FXのシステムに関係する各種の用語です。

証拠金

FXは日本語に訳すると「外国為替証拠金取引」という意味になりますが、初心者がまずはじめに覚えておかなければいけないのは、この「証拠金」という用語の意味です。証拠金とはFXの取引を仲介している業者に預けているお金のことです。基本的に投資家は、この証拠金の額によって取引できる金額が決定します。証拠金と関連する用語として「必要証拠金」という用語もありますが、これは取引を始める前に業者に預けなければいけない最低限度のお金のことです。

レバレッジ

FXでは、業者に預けているお金以上の取引ができるところが、他の資産運用との大きな違いです。このようなシステムを理解するうえで知っておかなければいけないのが「レバレッジ」という用語です。これは、投資家が業者に預けている証拠金よりも、どれだけ多くのお金を取引に使えるかを意味する言葉です。例えばレバレッジ10倍の場合では、100万円の証拠金を預けている投資家は、1000万円相当の取引まで可能になります。

ロスカット

ロスカット」もFX特有の用語として覚えておきたい言葉です。ロスカットとは、損失の総額が決められた上限に達した場合に、取引が強制的に決済されるシステムのことです。レバレッジを利用すれば、手持ちの証拠金よりも高額な取引をすることが可能ですが、取引の額が大きすぎると、予想が外れたときの損失もその分大きくなってしまいます。あまりに損失の額が増えすぎると、預かっている証拠金だけでは決済ができなくなってしまう危険性があるので、FX会社ではロスカットの制度を導入して損失の発生を防いでいます。

FXで注文をするときに役立つ専門用語

通貨単位

FXを実際に始めるときにも、覚えておいた方が役に立つ用語がいくつかあります。取引を始めるためには、まず購入したい通貨を決める必要がありますが、注意しなければいけないのは、それぞれの通貨には決められた「通貨単位」があることです。投資家は注文をする際、この通貨単位を基準にして取引をします。アメリカドルの場合には通貨単位は基本的にドルです。アメリカでは、ドルより下の通貨単位としてセントがありますが、FXの取引ではドルが通貨単位として使用されるので、10通貨単位以上で取引可能と決められている場合、取引できる金額は10セント以上ではなくて、10ドル以上となります。

ロット

ロット」という用語も通貨を注文するときに知っておくと便利な言葉です。ロットも取引をする際の基準量として使われている言葉ですが、一定の通貨単位以上でしか取引ができない場合、その最低通貨単位のことをロットと呼んでいます。例えば、日本円で1万円以上でなければ取引ができない場合、ロットは1万通貨単位となります。

効率的な資産運用をするために役立つ用語

成行

FXの専門用語の中には、効率的な資産運用をするために覚えておくと役立つものもあります。FXの注文方法は大きく分けて2つの方法があり、「成行」は多くの投資家がおこなっている注文方法です。「成行」とは現在取引されている価格で通貨を購入する方法で、購入したいと考えたらすぐに実行できるのがメリットです。

指値

もう一つの注文方法が「指値」で、これは通貨の取引レートが一定の条件を満たした場合に、購入する方法です。例えばユーロを購入したい場合、現在のレートが1ユーロあたり120円だったとして、1ユーロ110円以下のレートになれば購入するなど、特定の条件をつけられるのが指値注文のメリットです。指値と関連した意味を持つ「逆指値」という用語もあります。「逆指値」とはレートが希望していた動きとは反対の方向に動いた場合、損失の拡大を防ぐために、決済をおこなう金額のことです。

ポジション

FX取引では「ポジション」という用語も頻繁に使用されています。これは注文をしてから決済をするまでの、取引中の状態であることを意味する言葉です。例えば、10万ユーロを購入して決済していない状態のことを「10万ユーロの買いポジション」と言います。

トレンド

FX取引では「トレンド」いう言葉も良く使用されていますが、これは通貨の値動きの方向を意味する専門用語です。通貨の価値が上がっている場合には「上昇トレンド」という用語が使われ、通貨の価値が下がっている場合には「下降トレンド」という言葉が使われています。通貨のトレンドを見極めることで、効率的な資産運用が可能になります。

FXを始めるときに知っておくと役に立つ専門用語

これからFXを始めたいと考えている人にとってあると便利なのが、専門用語の知識です。FX特有の用語は特に知っておく必要があり、「証拠金」や「レバレッジ」などの用語は、FXのシステムを理解するうえで欠かせないものです。通貨を注文するときに知っておくと役に立つ用語もあり、「通貨単位」や「ロット」は最低限知っておきたい知識です。「成行」や「指値」なども取引ではよく使われる用語です。