クラウドファンディング

クラウドファンディングとは

 

 

 

 

クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。

資金調達といえば、一般的に金融機関からの借入れや関係者・ベンチャーキャピタルによる出資などがあげられます。クラウドファンディングは、そういった資金調達にはない「手軽さ」や「拡散性の高さ」、「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力的な新たな資金調達の仕組みとして近年注目されています。

中でも、「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこう解決したい」といったアイデアや想いを持つ人は誰でも“起案者”として発信でき、それに共感し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」と思った人は誰でも“支援者”として支援できる、双方にとっての手軽さがクラウドファンディング最大の特徴といえます。

 

クラウドファンディングが世界で最初に登場したのは、約400年前のヨーロッパ。17世紀初頭に活躍した書籍編集者ジョン・テイラーが、書籍の印刷代を寄付によって集めたのが始まりではないかと言われています。彼は資金提供者へのお礼として、書籍に寄付者の名前を掲載するという方法をとりました。このような返礼は、現代のクラウドファンディングでもよく見られます。1880年代になると、アメリカでもクラウドファンディングが始まります。当時は自由の女神像の製作中でしたが、途中で資金が底を尽き、像の台座が作れなくなるという事態に…。そこで新聞社に勤めるジョセフ・ピュリッツァーが、紙面にて読者に「台座への資金寄付」を広く呼びかけ、資金不足の危機を回避しました。

他にも、中世ヨーロッパで活躍していた音楽家は、制作活動のためにパトロンに頼るだけでなく自ら資金集めの活動をしていたと言われています。クラウドファンディングの歴史は、実は意外と長いのです。

 

 

クラウドファンディングの種類

 

 

クラウドファンディングには、支援者が金銭的なリターンを得ることができる「投資型」と、金銭以外の物やサービスを受け取ることができる「非投資型」があります。

また、プロジェクトの性質や資金を援助する支援者へのリターン(特典)の在り方によって、3つの種類に分けることができます。

 

購入型

・実行者ができること

モノやサービス、体験や権利などの「リターン」を販売することができます。

個人、企業、任意団体など、実行主体は多岐に渡ります。

 

・支援者ができること

支援をした見返りとして、様々なリターンが得られます。リターンに対価性がない場合でも、実行者との繋がりが生まれるなど、様々な支援体験が得られます。

 

寄付型

 

・実行者ができること

公益的な活動を行なっている団体が利用でき、集めた支援を「寄付金」として受け取れます。リターンは対価性のないものに限り設定可能です。

・支援者ができること

支援先が寄付金控除の対象となる団体かつ対価性のないリターンに支援した場合に、寄付による税制優遇を受けることができます。

 

金融型

 

・実行者ができること

株式発行やファンドの仕組みを利用した投融資資金を募ることができます。

・支援者ができること

会社の株式を取得することで将来の値上がりが期待できたりと、配当やファンドの運用益の分配を受けられる可能性があります。

 

 

メリット

 

 

・不確実性の高い事業でも資金調達の可能性がある

従来は金融機関やベンチャーキャピタルからの出資を得るのが難しかった不確実な新規事業でも、支援者の賛同があれば資金を調達し、ビジネスをスタートすることができます。
また、消費者の支持を得られるかどうかを試す手段として利用することもできます。

 

・現金以外からもリターンを設定できる

クラウドファンディングの場合、支援者のリターンは現金以外で設定することができます。当然ながら、金融機関やベンチャーキャピタルからの融資は、返済を前提としています。一方、購入型クラウドファンディングならばリターンを物やサービス、権利といった金銭以外の特典にすることができます。また、寄付型クラウドファンディングであれば、リターンを設定しなくても問題ございません。ただし、プロジェクトの内容に魅力がなければ、そもそもの賛同者が集まらないことを認識しておきましょう。

 

・完全成功報酬制

クラウドファンディングサービスを提供している会社のサービス形態は、原則的に完全成功報酬制です。そのため、サイトを利用してプロジェクトを公開し、出資を募る段階では一切料金は発生しません。利用申し込みに関する条件もないので、自己資金がない人や事業経験が浅い人でも申し込むことができます。

 

・宣伝効果がある

まだ世の中に認められていないサービスや商品の開発に取り組んでいる場合、プロジェクトを公開することによって宣伝効果が見込めます。

 

・ファンを獲得できる

支援者はプロジェクトに賛同してくれているので、商品やサービスのファンとして資金提供後も支援を続けてくれるはずです。事業が軌道にのった後の顧客になってくれる可能性も高いでしょう。商品やサービスを通じて会社そのもののファンになってもらうことができれば、ほかの事業へのプラスの波及効果も望めます。

 

・多額の資金を調達できる

プレゼンやリターンの内容によって、1人でも多くの支援者に「魅力的だ」と思ってもらうことができれば、たとえ1人あたりの出資額は小さくても、多額の資金を調達できる可能性があります。数十万円という小規模なプロジェクトから、できるだけ多く資金を集めたいという大規模なプロジェクトまで、幅広く対応できるのもクラウドファンディングのメリットといえるでしょう。

 

 

 

デメリット

 

 

資金がすぐに集まるとは限らない

金融機関による融資は、だいたい1ヵ月ほどで実行されますが、購入型クラウドファンディングの場合、目標額に達することができない可能性もあります。「事業のスタートアップですぐに資金がほしい」という場合、すべての資金をクラウドファンディングで調達するのはきびしいでしょう。資金の一部を調達する手段として、または時間的に余裕を持って取り組むことができるプロジェクトの資金集めが適しているといえます。

 

・アイディアが他人や他社に盗用される可能性がある

クラウドファンディングは、自社や個人で温めていた商品やサービスを広く公開することによって出資を募る資金調達方法です。そのため、アイディアが他人や他社に盗用されてしまうリスクがあります。事前に特許を出願するなど、しっかり対策を立ててから情報を公開しましょう。

 

・企画が頓挫したときのリスクがある

クラウドファンディングで目標額を達成し、企画が進行したとしても、途中で頓挫する可能性があります。その場合約束不履行として、支援者からだけではなく社会的な信用を落とすことになってしまいます。

 

まとめ

 

 

 

今や、個人が手軽に資金調達を行える時代となりました。しかし、一言でクラウドファンディングと言っても、一つ一つのサービスによって目指すところや得意な領域、手数料や仕組みなど、様々な違いがあります。それぞれの特徴や利点を確認し、ご自身の目的達成のために一番役立ちそうなサービスを見つけて、ぜひ今後の資金調達にお役立てください。

 

 

 

 

 

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