仮想通貨 ネム(NEM)とは?

 仮想通貨

仮想通貨は暗号資産とも言われていますが、日本円やアメリカドルなどのような実物の通貨ではなく電子データとして存在し、電子データだけでやり取りされる通貨のことです。ビットコインが代表的だとされていますが、その他にも「New Economy Movement」、頭文字を取ってネムと呼ばれるものもあります。ここでは、ネムの特徴や展望などを解説します。

ネムの特徴

仮想通貨にはそれぞれ特徴がありますが、ネムにも多くの人を惹きつける特徴があります。まずは、取引をスピーディーに行える点が挙げられます。ビットコインと比較をすると、ネムがどれだけスピーディーなのかが分かります。例えば送金時間では、ビットコインが一般的には10分から40分程度で処理される中で、ネムの場合は約1分程度で完了してしまいます。送金時間が速いということは、それだけ取引を迅速に行えることにもつながるので、ストレスなく取引ができるのです。

また、コインを発行することによるインフレの心配がないのもネムの特徴です。他の通貨では新規のコインを発行し続けており、それだけ市場に出回る通貨量が増大します。そうなると、誰もがコインを保有することになりインフレの不安も出てくるのです。この点、ネムは公開されてからというもの、新たにコインを発行していません。そのため、流通量が増えることによるインフレの可能性も制御できます。さらに、Proof of Importanceを採用しているのも特徴です。Proof of Importanceと言うのはどれだけの期間、ネムを保有し続けていたかによって、運営に貢献したかを評価する仕組みです。

ネムを一定量以上、一定期間保有することで日々スコアが加算されていき、それが基準を超えると報酬を得られるというものです。この仕組みはネム独自のものなので、これに魅力を感じてネムを保有するようになった、という人も少なくありません。

ネムの展望

仮想通貨の世界では、今後の展望が注目されます。ネムの展望についても多くの人が気にしているのですが、最も注目されているのがシンボルについてです。シンボルはネムがアップデートされることにより誕生する、プラットフォームの名前です。新たなプラットフォームになることで、処理速度がよりスピーディーになることやセキュリティ面の強化、さらには実用性が現段階よりもアップするのではないか、と予想されています。つまり、より快適に取引ができるようになるわけです。

ネムの機能

ネムにはいくつかの機能があります。まずは公証機能です。これはアポスティーユとも呼ばれ、遺言書や不動産の登記記録などの公正証書をブロックチェーン技術を活用して作成できるものです。第三者を介さずに作成ができるので、安全性が高いと言えます。また、トークンを発行することで株式や署名、デジタルゲームなど様々なことを楽しめるようになります。ネムでのトークンはモザイクというもので、これもブロックチェーン技術が採用されています。

さらに、アイゲントラスト機能も忘れてはなりません。アイゲントラストとは、簡単に言えばセキュリティを万全にするための仕組みで、ハッカーなどを排除するために通貨保有者の動きを監視します。これにより、おかしな動きを事前に察知してネットワークから排除し安全性を高められるのです。

ネムの始め方や手順

ネムの仕組みや機能などを理解しても、そもそもどうやって始めれば良いのか分からないという人も多くいます。ここでは、ネムの始め方や手順を見ていきます。まず、ネムの取引を始めるためには口座を開設しなければなりません。基本的にはどの仮想通貨取引所で解説しても問題ありませんが、特に人気のGMOコインを例にします。メールアドレスの登録を済ませたら、口座開設のページに進みます。メールアドレスを入力して登録ができたら、そのアドレスに確認のメールが届いているか確認をしましょう。

メール内のURLからパスワード設定をして、アドレスとパスワードでログインをした後に今度は電話番号認証をします。するとコードが送られてくるので、そのコードを入力して2段階認証が完了です。その後の開設申し込みでは、氏名や生年月日など必要事項を入力します。続く本人確認では画像をアップロードしたり、顔と書類を撮影する方法など好きな方法で行いましょう。それぞれの方法で異なるコードが送付されるので、それを確認して口座開設コードに入力します。これで、口座開設は完了です。いよいよ取引が可能となり、最初に入金が必要になります。

アプリでは、入金して画面下のレートから進み今度は画面上の販売所をタップします。すると様々なコインが出てきますので、ネムを選択して後は金額と数量を指定するだけです。

ネムの取引をする際に

このように、ネムには様々な特徴や機能がありその中にはネム独自のものもあります。今後の展望も定期的に発表されますので、保有する際には確認することも必要です。初めて利用する人は、登録や手順など複雑に感じるかもしれませんが慣れてしまえば簡単にできるようになると言われています。お金が絡むことなので、安易に取引をするのではなく本当に取引をして問題ないか、判断する能力も求められます。