ロボアドとはどんな物?どんなメリットがある?
資産運用に関するCM等で「ロボアド」という言葉を聞いた経験がある人も多いでしょう。これからの資産運用において重要な役割を果たすと言われていますが、具体的な役割は何なのかご存じでしょうか?ロボアドとは何を指すのか、利用するとどんなメリット・デメリットがあるのかを理解しておくことは、今後の資産運用に必要不可欠です。
ロボアドとは何を指す言葉なの?
ロボアドというのは、ロボット(AI)とアドバイザーを組み合わせた造語です。人工知能が投資に関する様々なアドバイスを行うサービスとして提供されるようになりました。金融とITを融合させたサービスを提供する企業をはじめ、各金融機関でPCやスマホを使ってサービスを提供しています。年齢・年収・現在の預貯金額・毎月積立可能な貯蓄額などの簡単な質問に答えることで、回答者に最適とされる資産運用や配分を提案するのがロボアドの最大の特徴です。質問はわずか数分で回答できる手軽な物である為、仕事を始めたばかりのフレッシュマンでも、40代・50代の働き盛りの人でも回答しやすくなっています。
ロボアドが登場する前、資産運用の割合を提案するサービスは、対面で一部の人しか受けられない物とされていました。証券会社でも一部の人間にしか行われていなかった、お客さんに質問をしてファイナンス理論によってデータ分析を行う作業をロボットが代行することで、大幅にコストが下がり、一般の投資家でも手軽に利用できるようになりました。資産運用に関する情報を効率よく低コストで提供できるため、資産運用に関する敷居を低くしつつあると言えるでしょう。
ロボアドには複数の種類があるって本当?
ロボアドには、提案型と投資一任型という2種類が存在しています。提案型は、利用する人に最適な資産運用やリスクの許容範囲をロボットが提案するタイプです。運用自体は自分自身で行うため、自分で何でもやりたい人向きとなっています。一方投資一任型は、提案した内容をロボットが自動で実行するタイプで、発注なども全て行ってくれる為、放置したまま運用したいと考えている人に最適です。月額制度を採用しているところが多く、投資初心者が運用について一任したいと考えている場合に利用しやすくなっています。
提案型・投資一任型それぞれメリットがあります、提案型の場合は自分自身で責任を持って運用できること、また金融商品が限定されていない為、自分で金融商品を確認して売買できることなどが挙げられます。対して投資一任型の場合、金融商品がETF(上場投資信託)のみで運用されていることが多い為、金融商品に詳しくない初心者でも始めやすいこと、放置したままでも資産運用できること、売買や市場の状況に応じて資産を配分するリバランスを自動で行う点などがメリットです。どちらかを始める場合、金融商品の種類や運用方法まで検討してから選ぶといいでしょう。
ロボアドを使う上でのメリットは?
ロボアドは、少額から運用できる積立投資に対応しているところがあるなど、手軽に少額の資産を資産運用に回せることがメリットです。最低投資額が1,000円や1万円といったところもあるため、お小遣いから運用をする人も少なくありません。提案型のロボアドの場合、手数料無料で利用できるところも多く存在します。そのため、なるべく少額で運用をしたいと考えている人にとっては、資産運用で手数料が少なく設定されている提案型がいいでしょう。対して投資一任型の場合は対面式の証券会社と似たサービス内容となっていますが、圧倒的に低価格で運用が可能です。インターネット上で全ての手続きが完結するため、人件費がかからない分対面式より手数料等が抑えられていることがメリットといえます。
技術が進歩したことによって、人間がポートフォリオを作成するよりもスピーディーかつ効率よくAIによる資産配分を提供できるのもメリットの一つです。対面式の証券会社での対談によって、市場の流れに合わせた的確な運用が行えるようになっています。これまでの対面式のような、ライフスタイルなどを細かく確認した上での資産配分を作ることは難しいかもしれませんが、市場の流れや統計上から判断したロボアドによるアドバイスによって、初心者でも自分に最適な資産運用の形を作りやすくなっています。月額制度を採用している会社の場合、運用費用の管理に月額の資金が使われています。資産運用初心者をはじめ、日常が忙しく対面型の証券会社を利用しにくい人にも、似たような仕組みを利用できることがメリットと言えるでしょう。
サービス内容を確認して運用をする
ロボアドは提案型・投資一任型に分かれているだけではなく、手数料の設定や質問される内容の数、提案プランの種類、取り扱う金融商品の種類等から自分に向いている物を見つけることができます。提案型・投資一任型どちらが自分に向いているのか確認し、安心して運用できる会社で資産運用をすることが望ましいでしょう。