投資信託メリット・デメリット
今更聞けない投資信託の基礎知識につづき、今回は投資信託のメリット・デメリット(リスク)について紹介していきます。
メリット
投資信託は、金融に関する専門的な知識がなくても少額から気軽に投資できるなど多くのメリットがあります。知っておきたい4つのメリットを紹介します。
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初心者でもできる
投資信託では、プロにポートフォリオの設計や運用を一任できるため、投資の知識が全くない人でも利益を狙いやすいのが特徴です。また、自動的に分散投資を図ることができるので、リスクを避けつつ、着実な運用益を期待できます。
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運用のプロに任せられる
投資信託は、運用会社という運用のプロが存在します。
ファンドマネージャーは、経済・金融情勢などに関するさまざまなデータを収集・分析し、どの資産にどうやって投資するのかを考え、運用方針にしたがって投資判断を行なってくれます。一般人にはなかなか知らないような海外情報や新興国の情報など頼りに運用を行うため、自分では手が出せない分野への投資が可能となっています。また、投資家は定期的に送られてくる運用状況のレポートをみれば良いので、時間というコストを抑えることができます。
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種類が多い
1つの銘柄だけに投資していた場合、企業倒産や株価が値下がりすると、そこでの影響をそのままに受けてしまい大きな損失を負おう可能性があります。
そこで、投資信託によって複数の銘柄に資金を分けて投資することで値下がりなどの様々なリスクを、分散、軽減することができます。
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高い透明性がある
投資信託は、取引価格である基準価格が毎日公表されており、資産価値や値動きがわかるようになっています。また、決算ごとに監査法人などによる監査を受けているため、透明性も高いといえます。
デメリット(リスク)
「リスク」=「危険」と思われがちですが、投資の世界では価格の振れ幅のことを「リスク」と言い、振れ幅の大きさで「リスクが高い」「リスクが低い」と表します。予想通りにならないことから、損をしてしまったり、利益が出たりする「結果が不確実であること」もリスクと称されます。
リスクの種類
- 価格変動リスク
有価証券の価格が変動し、保有する資産に影響を及ぼすリスクをいいます。一般的に国内外の政治・経済情勢、企業の業績などの影響を受けます。
- 為替変動リスク
円と外国通貨の交換レートは常に変動します。外国の株式や債券などに投資する投資信託はこの為替変動の影響を受けます。一般的に円高の場合は基準価格の下落要因となります。
- 金利変動リスク
金利の変動が債券の価格に影響を及ぼすリスクをいいます。一般的に金利が上がった場合、債券の価格は下落し、反対に金利が下がった場合、債券の価格は上昇する傾向があります。
- 信用リスク
有価証券の発行体(国や企業など)の経済情勢や財政状態に関わるリスクをいいます。例えば、発行体の倒産などの理由により、分配金や償還金があらかじめ決められた条件で支払わ
れないこともあります。
投資対象国・地域において、政治・経済情勢の変化等により市場に混乱が生じた場合、または取引に対して新たな規制が設けられた場合には、ファンドの基準価格が予想外に下落し、方針に沿った運用が困難となることがあります。投資信託ごとに、リスクの種類や大きさは異なります。投資信託の購入の際には目論見書などを説明している項目にも目を通し、それぞれの投資信託がもつリスクを知ることが大切です。
まとめ
投資信託で有益な結果を獲得するためには、準備段階からリスク・注意点への対策が必要です。具体的なリスクを把握した上で、分散投資や保雪館の長期化といった対策を実践しましょう。