フィリピン株式市場の魅力
今フィリピンの株式投資が密かに人気です。もちろん、フィリピン不動産も人気ですが少額で始められる株式にも注目が集まってきています!何故ならば、東南アジアでもっとも成長する国であり、2018年には世界でもっとも投資すべき国ランキング1位も獲得しました。そんなフィリピンの成長を支える主要上場企業30銘柄への投資がなんと30万円で購入可能です。
世界経済は、コロナ問題で大混乱です。世界の株式市場は少し持ち直しの兆しはあるものの、大暴落といってよい状態です。フィリピン株式市場も、勿論例外ではありません。このような市場の大暴落時にこそ、賢明な投資家は暴落した資産にしっかり投資して、これまで歴史上繰り返されて来た市場の回復によって利益を上げています。フィリピンは、世界最大・最長の人口ボーナスによって大きな経済成長を実現し、今後も続いていくと見られています。
また、英語圏という強みを生かして海外投資が入りやすく、BPOなどのアウトソーシング産業が経済成長の強力なドライバーになっています。このような長期的な経済成長ポテンシャルの大きいフィリピンで、暴落した株や債券に投資するというのは理にかなっていると思いませんか? 日本人について言えば、不況時の円高は大きな武器です。資産暴落と円高という大きな投資チャンスが到来していると言って良いでしょう。
フィリピン最大規模のIPO
直近ではフィリピン証券取引委員会(SEC)が24日、通信サービス会社コンバージICTの上場計画を承認したと発表しました。同社はフィリピン証券取引所(PSE)のメインボードに上場し、最大415億5,000万ペソ(約904億円)を調達する予定です。
コロナウイルスの大流行に伴うロックダウンによって、光ファイバー高速インターネットに対する強い需要が喚起される中、大きなフォローウィンドの中での上場となります。コンバージICTはすでにフィリピンの人口の50%までをカバーできるブロードバンド・ネットワーク網をルソン中心に構築しており、今後、IPO資金を活用してビサやミンダナオ地方にも拡げる計画です。
今回のIPOでは、公募価格1株24ペソで最大約17億3,100万株を公開します。調達する資金のうち9割を光通信ケーブルの全国展開に向けた設備投資に充てる。BPIキャピタルとBDOキャピタルが共同主幹事、モルガン・スタンレーとUBSがグローバルコーディネーターに指名され、公募株式の約70%が外国人投資家に売却される予定で、海外からの人気も高いです。
2020年のPSEへの上場は、新興スーパーマーケットチェーン、メリーマート・コンシューマー・グループ、大手財閥アヤラ・コーポレーション系の不動産投資信託(REIT)法人AREITに次いで3番目となります。
フィリピンは、財閥企業の経済や株式市場における支配力が強く、スタートアップ企業のエグジットがIPOではなく財閥になるケースも多く、IPOの数は年間5-6社と非常に少ないため、今回のような大型IPOに参加できるチャンスは超レアと言えます!
ちなみに今年6月15日、フィリピン証券取引所(PSE)中小新興企業(SME)ボードに上場した小売企業・メリーマート・コンシューマーコープ(メリーマート:取引コードMM)は、株価が初日から3日連続でのストップ高という活況を呈し、9月30日現在の株価は3.03とIPO価格1ペソの3倍超となっています!!
実際IPOの数は、2014年は7社、2015年から2017年までは各々4社のみという低水準さです。2018年は、不動産・建設企業D.M.ウエンセスラオ(DMW)1社のみでした。2019年も、不動産賃貸・管理企業であるケプウェルス プロパティー フィルズ(KPPI)、ホームセンターのオールホーム(HOME)、ココナッツ製品のアクセリウム(AXLM)、そして、ジューススタンド・チェーンのフルータス(FRUIT)の4社のみです。
フィリピン株式市場の特徴は「銘柄数が少なく、その少ない銘柄の株価上昇率が高い」ことですが、短期間で株価を一気に急上昇させる銘柄の発生率が極めて高いのも、フィリピン株式投資の魅力のひとつです。