みなさん、こんにちは。
FX自動売買(シストレ)を勉強していると、聞き慣れない様々な単語が出てくるため、苦労している初心者の方も多いかと思います。
トレードで勝率を上げるには、まずは少額からでも始めてみて、緊張感を持ちながら判断力を付けていくことが大事ですが、同時に知識を付けていくことも大切です。
そこで今回は、シストレの基礎知識編として「EAとは?」「pipsとは?」に焦点を当ててお話したいと思います。
EAとは
EAは、「Expert Advisors」の略語です。元々は自動売買で有名なソフトウェアの「Meta Trader(メタトレーダー)」の用語でしたが、現在ではEAという言葉自体がメタトレーダーと同じように目立っています。
EAは、自動売買専用のプログラムのことで、EA単独で動くことはできないため、別のプラットフォーム(基盤になる別のソフトウェア)上で動かすことができます。
それぞれ専用の売買ロジック記述方法があるため、メタトレーダー用のEAであればメタトレーダー上で動き、他のソフトウェアに対応したEAであればそのソフトウェア上で動きます。そのため、異なるソフトウェア用に作られたEA間に互換性はありません。
例えば、PlayStation(プラットフォーム)用のゲーム(EA)は、PlayStation上でしか起動できないことと同じです。
そのため、EAを入手(もしくは自作する)し、無料のメタトレーダー上で起動すれば自動売買ができるようになります。
EAには売買や決済の条件といった詳細なロジックが書き込まれており、そのロジックに従って自動で売買と決済が行われます。
トレードを行う際に、一番ネックになるのが感情が邪魔をして冷静な判断ができなくなることと言われています。トレードで大損しないためには、マイルールに従うことが必要不可欠ですが、感情に左右されるのが人間です。
EAを使った自動売買では、ひたすらロジックに従って売買が行われるため、トレーダーの感情が入り込む余地がありません。
そのため、相場に合ったロジックであれば、裁量トレードよりもいい結果を期待できるのです。
Pips(ピップス)とは
pipsは「ピップス」または「ピプス」と読み、「percentage in point(ポイントの割合)」の略語で、「取引を行う通貨のレートを表す最小単位」あるいは「通貨の1%」を表します。
例えば、米ドルと日本円の通貨ペア(USD/JPY)であれば1pipsは0.01円(1銭)、ユーロと米ドルの通貨ペア(EUR/USD )であれば1pipsは0.0001ドル(0.01セント)です。
一般的にFXでトレードできる通貨ペアは、このどちらかに該当するので覚えておきましょう。
通貨ペアとpipsの関係をまとめると、
- 決済通貨(通貨ペアの右側)がJPYの場合:1pips=0.01円(1銭)
- 決済通貨(通貨ペアの右側)がUSDの場合:1pips=0.0001ドル(0.01セント)
USD/JPYが100.12円から100.14円に動いた時は、0.02円=2pips動いたことになります。
100.12 → 100.14
EUR/USDが1.0034ドルから1.0036ドルに動いたい時は、0.0002ドル=2pipis動いたことになります。
1.0034 → 1.0036
なぜこのようにpipsで表すのかというと、取引の成果を利益や損失の金額で測ろうとしても、取引量が変わると損益も変わってしまうため、客観的に取引成果を把握しにくくなるからです。
例えば、先月10万ドルの取引で50pipsの利益を得た場合、利益は5万円になります。しかし今月1万ドルの取引で500pipsの利益を得た場合も、利益は5万円になります。この場合、利益は同じ5万円ですが、今月は先月より少額で大きな利益を出しており、投資効率が良かったと判断することができます。
このように取引量や通貨ペアの影響を排除して前回と比べて成果がどうだったか把握する際に、pipsを使うと評価しやすくなります。
見慣れないとpipsでの表記は分かりづらいですが、FX取引に慣れてくると投資効率を図るのにとても便利です。
ここでひとつ注意が必要なのが、「損切り」ラインをpipsで決めないことです。前述の通り、保有している通貨量で1pipsあたりの損益が変わります。
取引を行っていると、相場の状況も変われば許容できる損失額も変わります。そのため、あくまでも許容できる損失から損切りラインを設定するようにしましょう。
まとめ
今回は、シストレの基礎知識編として「EA」「pips」についてお話しました。
シストレを始めるとたくさんの用語が飛び交うので、慣れないうちは戸惑うことがたくさんあるかと思います。しかし、取引をしているうちに少しずつ慣れていくので、焦らずにひとつずつ確認しながら覚えていきましょう。
一言にEAと言っても、様々なものが開発されていて、どれを選んだらいいのか分からないという方も多いかと思いますので、別ブログで「EAを選ぶポイント」についてお話したいと思います。
また、今回pipsについても概要だけのお話しでしたので、pipsの計算方法などについても今後解説していきたいと思います。