「老後2000万円問題」から計画されていた!? 狙われた老後資金

 

2024年8月5日、日経平均株価は4400円以上急落しました。

これは世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーの翌日につけた3836円を超えて

過去最大の下落幅を記録したこととなります。

 

この要因は急激な円高の影響もあると思いますが、最大の理由は、投資家の狼狽売りが原因だとも言われています。

 

 

では、どんな投資家が損切りに踏み切ったのでしょうか?

 

それは投資経験の非常に浅い初心者によるものが多かったのではないかと筆者は考えます。

なぜ、ここまで市場を大きく動かすような素人資本が流入していたのかというと、

その要因が、2024年1月から始まった新NISAです。

 

国や証券会社などは、この国策を大きく取り上げ、今まで投資経験の無い市民へ投資の関心と誘導を行いました。

結果、銀行などで眠っていた預貯金の多くが投資の市場に出ていきました。

 

 

 

市場に流入したお金はどこから?

 

ここで、考えたいのが市場に流入した資本はどんな人が持っていたものでしょうか?

若者でしょうか?

いいえ、筆者はそうは思いません。

失礼な言い方かもしれませんが、今の若者はお金がありません。長年の日本経済停滞と、物価高、安月給、税負担で、貯蓄できている若者は多くありません。

そうです、タイトルにもあるように老後のために貯めておいた中年や老人の方の資金が多く流入しているのです。

今の日本において、若者よりもお年寄りの方がずっとお金持ちです。

そんな老人は、毎月遅延することなく国から年金を受け取り、行き届いた保証もあり、わずかな預貯金の切り崩しで、日々の生活を送ることができています。

 

ここからは筆者の勝手な推測ですが、国はこの膨大な預貯金に目をつけ、市場に流入させることを計画したのでは無いでしょうか?

 

 

国の戦略的悪行方法とは?

 

まずは初手として大した根拠もない老後2000万円問題を話題に出し、お年寄りの老後の不安を煽りました。

運用しなければ将来生活苦になることを意識させ、

その後、新N I S Aによる税制優遇制度をメディアや証券会社等を通じてアピールし、同年、日経平均株価過去最高値というパフォーマンスを披露し、

NISA運用=儲かる=2000万円問題を解消できる」を定着させたのではないでしょうか?

ですので、老後資金資本の多くは高値掴みされている人が多いと考えます。

今回の市場暴落で、仮に40,000円で買っていた人はあっという間に老後資金を20%も失うことになった訳ですから

そりゃあ、焦って浴びせ売りしますよね。

特に投資経験の無い人からすれば、みるみる目減りする資産を静観できるようなメンタルは持ち合わせていません。

結果、今回のような狼狽売りによる老後資金喪失につながり、まんまと国の戦略にハマったのではないでしょうか?

中には狼狽売りせず、我慢した投資家もいたでしょう。ですが、国は手を緩めず、次の一手を打ってきました。

 

 

安心させてからの王手!

 

暴落の翌日に市場過去最高上げ幅のパフォーマンスを見せて、狼狽売りの判断をせず、

グッと我慢した投資家に「我慢してよかった、やっぱり戻るじゃん」という意識付けを行いました。

ですがこれは第二のナイアガラの前兆だと筆者は考えます。

 

勝手な予想ですが、日経平均株価は今後22,000円くらいまで値を下げる可能性があるのではないかと思っています。

理由としては、別の視点から日本経済を見る必要があります。

これも、度々取り上げられる話題ですが、我が国日本の借金が1000兆円を超えたというニュースをよく耳にします。

この借金について間違った認識の方がいるのでここで説明しておくと、この借金は国民一人ひとりが抱えている借金ではなく、国が国民に対して抱えている借金なのです。

なぜ、こんな話をするかというと、この借金は毎年膨らんできており、筆者の若い頃教科書に書かれていた借金は800兆円ほどでした。

この毎年膨らむ借金を政府としては是正したいと常に思っている訳ですよね。

 

この借金を圧縮する合理的な方法として日本国民の資産がターゲットとされた訳です。
日本銀行が2023年に公表した資金循環統計によると、同年9月末時点で個人(家計部門)が持つ金融資産残高の合計は2121兆円でした。

 

今回の投資初心者の市場への誘導と照らし合わせると、大雑把な考え方ですが、仮に投資初心者が40,000円で買った株価が20,000円まで下がった場合、この国の借金1000兆円は帳消しになります。

 

 

市場はゼロサムゲーム

 

なぜ株価が下がると国が儲かるのかというと、そもそも相場というのは売り手と買い手がいて、双方の値がマッチしたところで約定されます。

誰か損をした人がいたら、同じだけ誰かが儲かる仕組みになっており、ゼロサムゲームでできています。

 

では、この得をする「誰か」というのが国だったとしたら?

飛躍しすぎた考えかもしれませんが、可能性としては十分ありえる話です。

 

 

おわりに

 

投資の世界というのは、経験値で将来の相場を予想するのは難しいですが、経験値によって、メンタルは確実に成長していきます。

投資によって(お金に働いてもらって)お金を稼ぐという考え方は、決して間違っていません。特にこれからの時代には必須となってきます。

 

みなさんも経験値を積み重ね、メンタルを成長させてマネーライフを楽しんでください。