資産運用がめんどくさいならやらなくてもいいと思う3つの理由
という人が、資産運用をやらなくても良いと思う理由は下記の通り。
資産運用は儲かるとは限らない
そもそも、資産運用は「やれば必ず絶対に儲かる」という類のものではありません。
例えば、日本人の多くはマイホームの保有という名の不動産投資(資産運用)を行っていますが、1991年以降に土地を買った人は、そのあと15年ぐらいはひたすら地価が下がるだけでした。
このグラフは、日本の有名な株価指数の推移です。
このグラフから何が分かるかというと、
ということです。どの期間で投資をしているかで、天と地ほどの差が生まれます。
資産運用をしないことが最強の資産運用
祖父母や父母が、家訓のように「不動産や株に手を出すな」というのは理由があるのですね。
ここ最近は株式市場が好調なのでやらない人は損してるみたいな雰囲気がありますが、この先どうなるかは誰にも分かりません。
世界最強ともいえるアメリカの株式市場でさえ「死の時代」と呼ばれるような低迷期はあったのです。
時間と心の平穏を失う可能性がある
資産運用にコケると、失うのはお金だけではありません。
この2つも失います。
資産運用の失敗で失うもの
投資先の検討には時間を使うものです。
時間は人生そのものですから、時間をかけたのにお金を減らしただけだった、という結果はやはりショックですよね。
また、株式や不動産は、価値が常に変動しますから、その値動きが気になって他のことが手につかなくなるということも多々あります。ましてや株価が暴落してマイナス数百万とかになると、吐き気すら催します。
資産運用の世界に入る以上、自分だけが常に安全地帯にいるのは不可能なのです。
生活を守るために重要なのは生活力
資産運用でお金を増やせるのなら、人生が有利になるのは間違いありません。
とはいえ、生活を守るためにもっと重要なのは「生活力」です。
生活力がある方が大事
自分の能力を活かして、自己肯定感が高く働けること。
適度な運動・栄養のある食事で健康を維持できること。
身の回りの人たちと良好な人間関係を築けること。
そして、万一の事態が起きて働けなくなった時に生活が破綻しないように、固定費が少なく暮らせること。そして、支出の少ない生活にストレスを感じないこと。
こういう人は、資産運用で無理にリスクをとる必要はないのかもしれません。どんなことがあっても生き抜いていけるからです。
暮らしていくためのお金・・・
どれに適性があるは個人差があります。周りに流されて、得意でもない、好きでもない、やりたくもない運用に手を出す必要はない、ということですね。
資産運用しなくても貯金はする
資産からの収入に頼らないということは、勤労収入が「唯一の生活の支え」ということです。
つまり、普段の生活費はもちろんのこと、働いて得たお金だけで次のお金を用意する必要があります。
資産運用をしないにせよ、貯金だけはしっかりしておいた方が良いということですね。
※貯金も資産運用の1つだ!インフレリスクもあるし、為替による通貨価値の変動リスクもあるじゃないか!という意見もあろうかと思いますが、ここでは貯金は完全な無リスク資産として考えています。