多くの人が、お金に関する悩みを大なり小なり抱えています。
ですが、お金の悩みを解決するために建設的な行動を取れている人はあまりいないのが現状です。
「お金がない」
「もっとお金があったら」
お金に関する不平不満を抱えているのにも関わらず、節約する程度の事しか対策を取れていません。実は、お金の悩みを解決するには、お金持ちのマインドセットを手に入れることが一番の近道です。
ここでは、お金持ちのマインドセットを身につけることによって日々の行動が変わり、そしてお金の悩みとは無縁のお金持ちの環境に入るコツをお伝えします。
1お金に対するマインドセットする
まず、「お金持ち」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「きっと悪いことをして儲けているに違いない」
「幸せはお金では買えない」
「世の中はお金が全てではない」
というようなネガティブなイメージを持ってしまっている人がほとんどだと思います。お金持ちの人は、お金を持つことにポジティブなイメージを持っています。まずは、お金に対する偏見を手放し、お金に対する正しいマインドセットを手に入れましょう。
1-1お金持ちになることは悪いことではない
多くの人は、家庭や学校で「お金持ちはズルい」だとか「お金持ちは悪いことをしてお金を稼いでいる」というようなネガティブな刷り込みをされて大人になっています。
これは大きな間違いです。
更に言うと、お金持ちになれない人による、お金持ちになれない言い訳にしか過ぎません。お金持ちは、お金は「野心」と「ミッション(使命)」によって築きあげられるものだと考えるため、お金持ちになろうと考える自分を肯定することができます。
お金持ちになれない人が言い訳をしている間に、お金持ちの人たちは世の中に対して自分が提供できる価値を広げるために行動し続けているからこそ、両者の差はますます開いてしまうのです。
1-2お金は大切である
お金持ちでない人は、自分がお金のことで悩んだり心配したりしているのに、「お金が全てではない」とか「幸せはお金では買えない」とお金を否定します。
一方、お金持ちの人たちは、「幸せはお金では買えないけど、お金があれば心は穏やかな状態で居られるし生活は豊かになるし、仕事やライフスタイルなど様々な面で選択肢が広がる」とお金に対して肯定的です。
お金持ちになるためには、間違ったお金に対するマイナスイメージを全て排除しましょう。お金は邪悪なものでは決してなく、人に平和と自由と機会を与えてくれる有益なものです。
1-3お金は敵ではない
多くの人は、「お金の話をするのは良くないこと」「お金を稼ぐのは大変だ」「お金を持ちすぎると、人は良くないことをする」というように、まるでお金は人類の敵だと言わんばかりの間違った刷り込みをされて育って来てしまっています。
お金持ちにとっては、お金は敵ではなく、大きな味方です。お金があるからこそ、不安な気持ちや心配事から解放されるし、病気になった時などは肉体的な苦痛が楽になる事もありますし、何かを決断しないといけない時により多くの選択肢を持てるのです。
また、人はお金を持ちすぎると駄目になるという点に関しては、それは個人の資質の問題でお金が悪い訳ではありません。お金持ちになるためには、お金は敵ではなくて味方であるというマインドセットを持つようにしましょう。
1-4待っていても、お金はやって来ない
お金持ちではない人は、待っていれば誰かが助けてくれて自分をお金持ちにしてくれると思い込んでいます。
だからこそ、宝クジで一攫千金を夢見たり、儲け話に騙されたりしてしまうのです。
お金持ちは、全ては自己責任だと達観しているため、未来は自分で切り開くものだという信念を持っています。自分は何もせずにただ助けてもらうのを待つのではなく、自分が積極的に動くというのが、お金持ちとそうでない人の大きな差なのです。
そして、周囲に依存せずに全ては自己責任だと腹を括って頑張っている人には、自然と支援者が集まるので、努力を惜しまないお金持ちはさらにもっと豊かになっていきます。お金持ちになるためには、受け身の自分を手放す必要があります。
2お金を稼ぐマインドセットを再定義する
お金持ちになるためには、宝クジで一攫千金を狙うのではなく、お金持ちの人たちのようにお金を稼ぐことを学ばなければなりません。お金を稼ぐと言うと、「平日の朝9時から17時半までをコアタイムとして時には残業しながら会社勤めでせっせと働く」というイメージが一般的です。
ですが、お金持ちの人はそうした規定の枠のイメージに縛られることなく独自のマインドセットを持ってお金を稼ぐのです。
2-1「アイデア」でお金を稼ぐ
お金持ちでない人は、自分の時間と労働力を提供することでお金を稼ぎます。
そのため、長時間働くことがお金を稼ぐ手段だと認識してしまうのです。仕事に対する知見がなく体力も有り余っている若い頃なら、これもまだ有効でしょう。
ですが、体力が落ちてくる40代以降もこうした非効率な働き方をしていると、経済的な豊かさからはどんどん遠ざかって行ってしまいます。
お金持ちになるためには、自分の「アイデア」でお金を稼ぐという意識に切り替えましょう。
短絡的な思考による「労働」ではなく、自分の強みを活かして世の中の問題解決をするにはどうしたら良いかという創造的なアイデアでお金を稼ぐことが、お金持ちのお金を稼ぐスタイル。そして、斬新なアイデアで成功できるかはその方法を知っているか知らないかの差です。
2-2「大好きなこと」でお金を稼ぐ
お金持ちは、嫌いなことではなく大好きなことでお金を稼いでいます。
そして昔はお金を稼げなかったというお金持ちほど、「大好きなことを仕事にしたらお金を稼げるようになった」と言います。
「好きなことは仕事にせずに趣味に留めておく方が良い」とか「仕事は好き嫌いで選ぶべきではない」と言う人もいますが、それは単に自分の好きなことで稼ぐという決断が出来ずに成功から遠ざかってしまった人が自己弁護しているだけの場合もあります。
大好きなことを仕事にすると、情熱を持って仕事に取り組むことができます。情熱があるから仕事をマスターする時間も短縮でき、次から次へと新しいアイデアが浮かんで来るようになり、疲れやストレスを感じなくなるという好循環が生まれてより多くのお金を稼げるようになるのです。
2-3仕事の目的を「お金を稼ぐ」にしない
何のために仕事をするのか、自問自答してみてください。「自分の才能を試してみたいから」、「世の中をもっと良いものにしたいから」などのように自分自身の充実感のためと答えた人は、お金持ちのマインドセットを既に身に付けています。
ですが、「生活のため」や「報酬が高いから」などのように、お金のためと答えた人は、今すぐにその考え方を捨てましょう。
お金持ちになる人ほど、「お金を目的に働くというのは、お金持ちになるための最悪の手段である」というように考えています。
お金持ちになるためには、自分自身の充実感のために働くことが大切です。お金というのは、その結果について来るものだからです。
2-4お金を稼ぐと、ストレスは減る
多くの人は、「お給料は我慢代のようなもの。より多くのお金を稼ぐと、より多くのストレスを抱えてしまう。だから、ほどほどで良い」という間違った認識をしています。
まず第一に、お給料などの報酬は我慢代ではなく、他者からの感謝代だという事実に気がつくことが大切です。
そして、お金を稼ぐ手段は企業に勤めてから得る給料だけに限りません。起業して自分の好きなことで報酬を得れば、ストレスも無くなります。 実際に、お金持ちの人ほど、お金は稼げば稼ぐほどストレスは減っていくと考えています。
2-5お金を稼ぐ人は、ワーカホリックな訳ではない
世の中の大部分の人は、「お金持ちは、寝ても覚めても仕事のことばかり。仕事中毒で、プライベートな時間がない」と大きな勘違いをしています。
更に、それを、自分が成功してお金を稼ぐ人にはならないことの理由にまでしてしまっています。
確かに、お金を稼いでいる人は一見すると仕事中毒にも見えます。ですが、お金を稼ぐ人は、大好きなことを仕事にしているので、仕事をやらされているという意識がなく、もっと言うと仕事と遊びの境界線がないので、仕事をするのが楽しくてしょうがないのです。
しかも、時間と労働でお金を稼いでいる訳ではないので、本人が望めば土日や長期休暇を思い切り楽しむことも可能なのです。お金を稼ぐと、ストレスもないし自分の時間も自由に確保できるので、人生を楽しめるようになるというように、マインドセットを書き換えましょう。
3お金の正しい遣い方をマインドセットする
お金を稼ぐこと以上に難しいのが、意外かもしれませんが、お金を遣うことです。世の中には真のお金持ちと偽物のお金持ちがいて、お金持ちのマインドセットが身に付いていないままお金持ちに成り上がった人達は、品格の伴わないお金の遣い方をしがちです。
宝クジが当たって急に羽振りが良くなって短期間にお金を使い果たしてしまう人などの事例を見聞きすると、なるほどと思うことでしょう。お金持ちのお金を稼ぐマインドセットを学ぶと同時に、お金持ちのお金を遣うマインドセットも学ぶことが大切です。
3-1収入の範囲内で支出を抑える
お金にまつわる心配や悩み事を解消したいのであれば、まずは「収入の範囲内で支出を抑える」という大原則を徹底するようにしましょう。
お金持ちになれない人は、自分の収入を超えた生活をしがちです。自制心が弱く身の丈に合ってない浪費をしてしまうので、家計簿をつけずに丼勘定で支出を管理できていなかったり、安易にローンを組んだりクレジットのリボ払いを申し込んだりしてしまうのです。
まずは家計簿をつけて、クレジットカードを止めて現金払いを徹底し、見栄のためではなく自分に取って本当に必要なものを吟味しながら支出する癖をつけましょう。
3-2「快楽」のためにお金を遣わない
お金持ちでない人は、日々のストレス発散のためにお酒を飲んだりギャンブルをしたりゲームに課金したりと、自分の「快楽」のためにお金を遣う傾向が高めです。
一方、お金持ちは、語学力やスキル向上のために自己投資をしたり、株式を売買したりしながら、自分の趣味である絵画や不動産、動産などにもお金を遣います。
お金持ちの支出で特徴的なのは、お金を遣った分のリターンをしっかりと計算していることに尽きます。一見すると単なる趣味への浪費にも見えますが、お金持ちほど自分の趣味を活かしてお金を稼いでいるものです。
例えば絵画が好きなら絵画投資をしたり不動産が好きなら不動産投資をしたり、車が好きなら車のメディアを立ち上げて広告収入を得たりと、しっかりと趣味と実益を兼ねているものです。
3-3人のためにお金を遣う
お金持ちの人は、自分のためにお金を遣うというよりも、人のためにお金を遣って人に喜んでもらうことを自分の喜びとしています。
自分の趣味や洋服などにお金を遣ったり、人付き合いのお金をケチっているようでは、お金持ちへの道は遠いと言わざるを得ません。
不思議なことに、お金は人のために遣えば遣うほど、自分の元に倍以上になって戻ってくるものです。自分という枠を超えて、周囲の人、そして世の中の人のためにお金を遣うことを喜びとする、大きな視点と器を持つことが大切です。
4お金に好かれる性格をマインドセットする
お金持ちは傲慢で自己中心的で、常識がないというように、お金持ちの人の性格に対してネガティブなイメージを持っていませんか?実は、これはお金持ちではない人が作り上げた、お金持ちのネガティブキャンペーンに過ぎません。
本当のお金持ちは、これらとは全く逆の性格をしているものです。お金持ちの性格に対する固定観念を捨てて、それらを自分でも真似してみましょう。お金持ちに近づけるはずです。
4-1自信家である
お金持ちは、傲慢で鼻もちならない奴だ。というのは、お金持ちでない人が穿った見方をしているだけに過ぎません。
実際のお金持ちは、傲慢なところは全くなく、ただ単に自信家であることが多いのです。
お金持ちは、自分がお金を稼いで成功することを疑いません。自分に自信があるので、自分が成功することを信じているのです。
それは、失敗をしてしまった時でも同じです。「失敗した、終わりだ」と将来を悲観するのではなく、「失敗したということは、挑戦したということの裏返し。失敗で失ったものは、またすぐに取り返すことができる。」と考えるのです。
お金持ちになるためには、誰よりも自分が自分を信じることが大切です。そして失敗を恐れずに大胆に挑戦し、将来に対して楽観的にいるようにしましょう。
4-2大事な時に、自分を優先する
お金持ちは、自己中心的で自分さえ良ければ良いと思っているというのも、世の中の間違ったお金持ち像です。
実際のお金持ちは、ボランティア活動や寄付などの慈善活動に積極的ですし、若い人や頑張っている人を引き立てることにも積極的です。
ですが、お金持ちがお金持ちになる途中の過程で、自分を優先して、集中的に努力をしないといけない時期を過ごしてきたということも事実です。
つまり、お金持ちは、まずは自分が成功してそこから他者を助けるということを戦略的に選んだに過ぎません。自分を優先するということは、悪いことではないのです。
4-3付き合う人は選ぶ
お金持ちになりたい、成功したいという思いがあるのであれば、世の中のお金持ちや成功者のように、付き合う人は選ばなければなりません。
お金持ちでない人ほど、誰とでも気安く付き合います。
お金持ちではない人が、知人や芸能人のゴシップの話や誰かの悪口で盛り上がっている間に、お金持ちの人は新しいビジネスモデルの話や将来有望なベンチャー企業の話、自己啓発の本などの話で盛り上がっています。
自分を向上させて社会に貢献するという高い次元に意識を向けているお金持ちは、自分の意識を守るために、付き合う人を選ぶ必要があるのです。朱に交われば赤くなるという諺があるように、人は周囲の環境や人間関係に簡単に染まってしまうもの。
お金持ちの人が実践しているように付き合う人を選び、自己防衛することは決して悪いことではありません。
4-4努力家である
「裕福な家に生まれたから」とか「コネがあるから」とか、「運が良かっただけ」というように、お金持ちでない人はお金持ちが成功した理由を絶えず粗探ししています。
確かに、お金持ちの人の中には元々お金持ちの家に生まれたという人も一定数いることは事実ですが、彼らは例外なく努力家であるということも事実です。
人は放っておくと楽な方へと流されがちです。楽な方へと流されずに強い意思を持って努力し続けるということは、並大抵の事ではありません。棚から牡丹餅ということはほとんどないので、お金持ちになりたいのであれば努力することを当たり前に出来るようになりましょう。
そして、努力して掴んだ成功も、外野からは「あの人は運が良かった」とか無責任な批評をされることもあるので、それを健全に無視する心の強さも持つようにしましょう。
まとめ
多くの人は、学校や家庭で、お金に対する間違った認識やお金持ちに対する誤解を刷り込まれて育ってきました。そして、それらのマインドセットこそが、人を成功から遠ざけてしまっています。
お金持ちになりたい、とか成功したいという気持ちが少しでもあるのであれば、今こそこれまでの間違ったマインドセットを手放して、新しく「お金持ちの人のマインドセット」を身につける時です。
長年染み付いた考え方を変えるということは、決して簡単なものではありません。定期的にお金持ちの人のマインドセットを自分自身に染み込ませていくことが大切です。