フィリピン株の買い方とは?購入方法から覚えておきたい運用のポイント

日本株と比べて情報が少ないフィリピン株。購入したいと思っても、そもそもどこで買えるのか、よくわからない方は多いのではないでしょうか。

そこで今回はフィリピン株の買い方についてご紹介します。購入前に覚えておきたい運用のポイントもあわせて解説するので、フィリピン株に興味がある方はぜひチェックしてください。

ィリピン株はどこで買える?購入できる証券会社は?

フィリピン株は日本の証券会社でもフィリピンの証券会社でも購入できます。たとえば、日本の証券会社では楽天証券やアイザワ証券などがフィリピン株を買えるところとして挙げられます。

一方、フィリピンの証券会社ではAB証券やBDO Nomura証券などがあります。これらの証券会社を利用すればフィリピン株を購入し、その運用に取り組むことができます。

ただし、日本の証券会社にもフィリピンの証券会社にもそれぞれメリットとデメリットがあります。具体的にどのようなメリット・デメリットなのか、つぎの項目でチェックしていきましょう。

日本の証券会社とフィリピンの証券会社のメリット・デメリットとは?

・日本の証券会社の場合

【メリット】
①会社によってはインターネットだけで証券口座開設の手続きができる
②英語が話せなくても証券口座開設やフィリピン株の運用に取り組める

【デメリット】
①購入できる個別銘柄が限られる
②IPOなど新規上場株は取り扱っていないことが多い
③手数料、およびファンドに関しては信託報酬の手数料が高め

・フィリピンの証券会社の場合

【メリット】
①ほぼすべての個別銘柄を購入できる
②新規上場株も投資先として選ぶことができる
③手数料を1%未満に設定している会社が多い

【デメリット】
①証券口座開設の手続きに時間がかかる
②英語での対応が求められるときがある

日本の証券会社のなかにはインターネットだけで証券口座を開設できるところがあります。手続きがシンプルのため、初めてフィリピン株を購入する方でも比較的、スムーズに口座開設を進めることができます。また、日本の会社なので英語を使う必要もありません。

ただし日本の証券会社は、基本的に購入できる個別銘柄の数が少なめです。さらに新規上場株を取り扱っていないところも多いので、限られた銘柄のみでフィリピン株を運用することになります。手数料もフィリピンの証券会社より高めです。

一方、フィリピンの証券会社ではほぼすべての銘柄を購入できますし、新規上場株も投資先として選べます。気になる手数料も1%未満と低めに設定している会社が多いです。

海外の会社のため、証券口座の開設に時間がかかったり、英語での対応が求められたりすることもありますが、株式はリターンが大きい投資のひとつです。銘柄が限られていたり、新規上場株を買えなかったりすると、その大きなリターンを狙うのが難しくなります。このことからフィリピン株で利益を出したい場合は、フィリピンの証券会社を利用することがおすすめです。

フィリピン株の買い方とは?

では実際にフィリピン株の購入の流れを簡単にご説明します。基本的に日本の証券会社でもフィリピンの証券会社でも購入の流れは同じです。

①申し込み

フィリピン株を取り扱っている証券会社を選び、証券口座開設の申し込みをします。

②口座開設

必要書類を揃えて口座開設に必要な手続きをおこないます。日本の証券会社ではインターネットだけで証券口座を開設できる場合があります。一方、フィリピンの証券会社は基本的にインターネットだけで証券口座を開設できません。書類やパスポートのコピーなどを指定の会社に郵送する必要があります。

③証券口座に入金して株を購入する

口座を開設したら入金手続きをおこなったあとに株を購入します。フィリピンの証券会社で口座を開設した際は、国際送金をしたあとに株を購入する流れになります。

以上のステップを踏むことで、フィリピン株を購入することができます。

さきほどもお話ししましたが、日本の証券会社では比較的、簡単に口座開設の手続きを進めることができます。しかしフィリピンの証券会社では日本のそれと比べると、口座開設までに少し時間がかかります。それに加え、記入漏れがあれば書類を再送しなければなりませんし、必要書類を指定の会社に持参しなければならない場合もあります。

また、フィリピンの証券会社のなかには英語での面接を取り入れるなど、厳しい本人確認を実施しているところも。そのためフィリピンの証券会社で口座をスムーズに開設したい場合は信頼できる業者を見つけ、もろもろの手続きをサポートしてもらうとよいでしょう。

フィリピン株はいくらから購入できる?

フィリピン株は日本の証券会社とフィリピンの証券会社によって最低購入単価が異なる場合があります。これにより、どれくらいの資金を用意すればフィリピン株を購入できるかは一概に言えません。

ただ、日本の証券会社はフィリピンの証券会社より、最低購入単価が高い可能性があります。一方、フィリピンの証券会社の場合は、安い個別銘柄であれば5000円~買うことができます。

そのため、まずは1万円や2万円から運用をスタートさせることも可能です。フィリピンの証券会社を利用すれば、資金が少なくてもフィリピン株への投資をはじめることができます。

購入前に覚えておきたいフィリピン株の運用のポイント

繰り返しになりますが、株式投資は大きなリターンを狙える投資のひとつです。これはフィリピン株でも同様のことがいえます。ですが、すべての人が大きなリターンを狙った投資をしたほうがいいのかというと、そういうわけでもありません。

では、利益を狙った投資をするべきなのはどのような人なのでしょうか。これを判断できるポイントのひとつが「余剰資金」です。つまり、どれだけの資金を投資で使えるか、ということになります。

余剰資金が200万円未満、または100万円未満の場合は、多少のリスクを覚悟して大きなリターンを狙った投資をおすすめします。なぜなら、少ない資金で運用しても、株式投資ならではの大きな利益を期待することができないためです。

たとえば、年1%のリターンしか得られない運用をした場合、100万円では1万円にしかなりません。もちろん投資の目的は人によって異なりますので、少ないリターンを狙ってもいいのですが、それなら株式よりリスクが小さい投資を選んだほうがいいでしょう。

したがって投資にあてられる資金をそんなに用意できないときは、大きな利益を狙った運用を検討してみてください。そしてフィリピン株で大きなリターンを狙うなら、150位以下の個別銘柄を買うことがおすすめです。

一方、余剰資金が500万円~1000万円あり、今の資産を守りながら投資したい場合は、ETF(上場投資信託)銘柄などをドルコスト平均法で購入するといいでしょう。

フィリピン株を購入するときの注意点

最後にフィリピン株にかかわる注意点をご説明します。

・業者選びのポイントを把握しておく

証券口座開設や株式運用をフィリピン現地の業者にサポートしてもらうことを考えている方は「業者の選び方」に注意が必要です。

フィリピン現地の業者のなかには金融ライセンスを持っていないにもかかわらず、証券口座開設や株式運用を代行しているところがあります。このような業者に依頼すると、そもそも証券口座を開設できなかったり、サポートが不十分だったりします。費用を払ったのに株の取引ができない、出金方法を詳しく教えてくれないといったトラブルも起きやすくなります。

また、フィリピンの証券取引所は日本語の窓口を設置していません。サポートが不十分な業者に依頼したあとに何かトラブルが起きたら、自分で英語を使って対応しなければならなくなります。もしそのときにうまく説明ができなければ、最悪の場合、証券口座が凍結されてしまう可能性もあります。

よって証券口座開設や株式運用をサポートしてくれる業者を選ぶときは、フィリピン現地に会社があり、日本でも金融ライセンスを所持している会社にしましょう。

・フィリピンの経済や株式市場に関する情報源を見つける

フィリピン株をうまく運用し利益を出していくためには、フィリピンの経済や株式市場に関する情報収集が重要になります。

ところが今現在、日本ではフィリピン株に関する情報が少なめ。インターネットでもあまり見つかりません。そのためフィリピン株を運用する際は、現地の経済や株式市場に関して勉強できる情報源を見つけておきましょう。

また、株式投資は大きなリターンを見込めるものですが、やり方によっては損をするリスクもあります。この部分もあらかじめ理解しておきましょう。

・日本の証券会社の手数料などを調べておく

日本の証券会社で証券口座を開設して株取引をおこなう場合は、どこでどれくらいの手数料がかかるのか、きちんと把握しておくことが大切になります。手数料のことを考えずに株を運用すると「期待したほど手元に入ってこなかった・・・」と後悔することになるかもしれないためです。

どこでどれくらいの手数料がかかるかは証券会社によって異なります。事前にしっかり調べておくようにしましょう。

まとめ

フィリピン株は日本の証券会社とフィリピン現地の証券会社の両方で購入することができます。ただ、フィリピンの証券会社ではすべての個別銘柄を買えたり、手数料が安かったりと魅力的な環境で株の運用に取り組んでいけます。

また、フィリピンの情勢にも明るいので大きなリターンも狙いやすくなります。フィリピン株に興味がある方は、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考にしてフィリピン株の購入・運用に取り組んでみてください。