2021年の株価予測!このまま好調を維持するのか?!

2020年はコロナによって経済に大きな影響が出ましたが、最終的には堅調に株価が上がりました。欧米のようなロックダウンにはならず、経済への影響が限定的だったことが要因でしょう。2020年の株価は一旦下がってから回復するという値動きになりました。2021年も同じようになるのでしょうか。ここでは2021年の株価について予測を交えながら解説していきます。

 

コロナでも株価は上昇

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2020年は堅調だった日経平均が、コロナの影響によって一旦大幅に下がりました。そのまま下落し続けるかに見えましたが、緊急事態宣言終了後には株価が反発して高騰したのです。日本ではコロナの経済への影響が限定的だったため、株価が戻ったとも考えられます。また、菅首相が打ち出した経済を維持するという姿勢も株価に好影響を与えました。2020年はコロナショックを受けた年であり、コロナを経験しても株価が上昇した年でもあったのです。

 

2021年は株価が上がると予測できる

 

2020年の傾向を見ると、コロナであっても好材料があれば株価は上がると予測できます。日本は欧米に比べてコロナのダメージが少ないことも要因としてあるでしょう。また、ワクチンが一般に広まり投与が進むと、経済への影響は2020年より減少する可能性は高いです。対抗する手段がないウィルスには経済を止めても対策を講じる必要があります。しかし、対処法が確立できれば、感染拡大に注意しながら経済活動を進めることも可能です。日本全体がコロナ対策をしながら経済を動かす方向にシフトすると考えられます。

 

他に日本の株価が上昇すると考えられる点としては、欧米を含めて世界全体でコロナからなかなか立ち直れないことです。感染者数に歯止めが効かなくなっている国では、すぐに有効な経済対策を行うことは難しい状況です。例えば、欧米では感染者数の増加にストップがかからないと、経済対策を打ち出しても効果は薄くなります。経済が立ち直るのに時間がかかる国よりも、日本に資金を回そうとする投資家は多いでしょう。コロナから立ち直れない国から資金が流入することによって日本の株価が押し上げられる可能性は高いのです。

 

2021年にはワクチンなどによって新規感染者が減少すると思われますが、コロナの影響が大きい国から逃げ出す資金を止めることはできません。さらに2021年は、米中対立の激化も考えられます。米中が激しく対立することで、資産が危険にさらされることを嫌がる投資家もいると考えられます。例えば香港に資金を投資していた場合は資金回収が難しくなるかもしれません。そのようなリスクを取るくらいなら、日本で運用することを望む投資家が現れるでしょう。中国と米国の対立は解消される見込みがなく、コロナが終息してからも続くと予想できます。そのため、長引いても影響が少ない投資先を探すのは投資家としては当然の行動です。

 

国内の好材料としては水素エネルギーの実用化があります。水素自動車の実現によって、脱化石燃料も現実的に考えられるようになりました。日本では水は豊富な資源ですから、水をエネルギーとして使用できるようになれば、エネルギー大国になることも不可能ではありません。水素関連ビジネスが発展するのはもう少し先ですが、今から先取りで投資をしていく人も多いです。水素エネルギー関連の上場企業は国内に限らず、投資先として物色されるでしょう。

 

コロナによる影響は変わらず懸念材料に

2021年も株価が上がると予想できますが、注意すべき動向は医療崩壊です。2020年の年末に東京都では感染者が大幅に増加し、医療崩壊の状態に近付いています。その状況に連鎖して経済活動が縮小・停止する状況に陥れば、株価が上がる可能性は一気に低下します。経済が止まればすぐ株価下落につながります。感染者数の増加には気を付けておく必要があるでしょう。さらに、状況が悪化し緊急事態宣言やロックダウンなどが起きれば株価は下がることになります。既に2021年1月時点で緊急事態宣言が複数都市で発令されており、今後の動向にはより一層の注意が必要です。欧米のようなロックダウンが日本国内で起きるとは考えにくいですが、死者数や感染者数が爆発的に増えれば可能性が無いとは言い切れません。

 

また、オリンピックの中止も懸念材料です。世界中でコロナが蔓延している状態で安全にオリンピックを行うことは難しいのが現状です。治療薬やワクチンができたとしても7月までに世界でコロナが収束傾向となっているかは不透明です。オリンピックが開催できない場合、イベント関連だけではなく、不動産・観光業など幅広い分野で損失が発生する可能性があります。経済として大きなダメージになることが予測され、オリンピックの中止は株価に大きな影響を与えるでしょう。

 

2021年の株価予測のまとめ

 

2021年の株価を予測するとき、コロナは大きな要因です。ただ、コロナが広まった2020年でも株価は好調を保った実績があります。そのため、コロナが爆発的に広がらない限り2021年は株価が上がると予測できます。医療崩壊などが起きれば状況は変わりますが、経済が止まらないのであれば株価は好調を維持するでしょう。また、現在の日本には好材料もあるため、株価は上がる可能性があります。